“採用強者”に学ぶ、ミレ二アル世代の共感を生み出すリクルーティング手法とは

働き方・キャリアの描き方について、Business Insider Japanはミレニアル世代の読者ととともに考え続けてきた。長く続いた終身雇用・年功序列の日本型雇用は崩壊しつつあり、ロールモデル不在の時代。彼らは「どのように自分らしく働くか」を真摯に模索し続けている。

<ミレニアル世代の特徴>

  • 「自分がやりたいこと」に正直
  • 仕事選びは知名度や規模より、「やりがいを感じるか」「自分が成長できるか」「尊敬する人と仕事ができるか」など、自己の満足感を重視
  • 既存の価値観にとらわれず新しいチャレンジをする

なぜすれ違いが起きるのか

BIキャリアカレッジ

2018年9月に開催されたBIキャリアカレッジ第1回。

一方、時代の転換期である今、古い価値観との衝突に悩む人も多い。Business Insider Japanで毎月開催しているキャリアをテーマにしたイベント(BIキャリアカレッジ)への関心も高く、積極的な質問が出ている。先行き不安な時代だからこそ、自身の価値観を軸に、真剣にキャリアを選びとろうとしている姿が浮かび上がる。

一方、キャリア形成の場を提供する立場である企業サイドの多くは、採用難にあえいでいる。働き盛りの20代、30代を採用したいのに、「良い人材に出会えない」「採りたい人材が他社を選んでしまう」との声が聞かれる。

「理想的な働き方」を探し続けるミレ二アル世代と、「彼らに来てほしいのに出会えない、選ばれない」という多くの企業。この採用におけるすれ違いをなくすことはできるのだろうか。

“採用強者”企業は、何が違うのか

メルカントップ

しかし、優秀な人材が集まり続ける企業は存在する。メルカリ、サイボウズ、ライザップ……。“採用強者”と称される彼らは、それほどでもないと謙遜するが、事実、人材獲得競争においてアドバンテージを握っている。

その勝因を探るべく、彼らへの取材を進めるなかで見えてきた共通点がある。それは「企業全体で明確な意思を共有していること」と「発信力」だ。

ミレ二アルの心に届く発信とは?

パソコンで仕事検索

gettyImages

「自社は、何を目指しているのか」 「自社にあるべき社員はどのような人か」 「社員それぞれが成すべき業務の目標はどこか」 「どのような人に仲間になって欲しいのか」。

理念やバリュー、事業、社員の活動など、企業の意思を明確に言語化し、オウンドメディアで積極的に発信している。それらは「やりがい」「自己成長」「尊敬できる仲間」などという、ミレニアル世代が職を選ぶ際の価値基準にも響くものだ。デジタルネイティブ、スマホネイティブである彼らは、その価値観の照らし合わせのために、自分に必要な情報を集める術に長けている。

オウンドメディアによる能動的な企業意思の発信がミレ二アルの心に届き、「共感」を生み、採用に良い影響を与えているのではないか。これから続けてリリースする記事では、この「オウンドメディアリクルーティング」の意義と効果を、“採用強者”企業から探りたいと思う。

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