エンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、グローバルなど、より大きな規模で活躍できる場所でスキルを磨き、自己成長につなげたいもの。そう考えたとき、転職先候補の一つとしてアクセンチュアが挙がるのではないでしょうか。

コンサルティングファームとして印象が強い「アクセンチュア」ですが、その強みは優秀なエンジニアとコンサルタントがタッグを組むことでお客様の課題をしっかりと把握し、上流から下流まで一気通貫で新しい価値の提供ができるところにあります。

事例のひとつが、Salesforceを活用したビジネスプロセス変革。Salesforceとは、セールスフォース・ドットコム社が提供するクラウド型のビジネスアプリケーションです。顧客サービス(CRM)領域の業務改革に強みを持っており、DX(デジタルトランスフォーメーション)に積極的な企業の数多くが導入しています。

導入を支援するセールスフォース・ドットコム社のパートナー企業は、国内で500社以上。そのなかで、4年連続でBest Partner of the yearを受賞しているのが、アクセンチュアです。社内のSalesforce認定資格保持者は日本国内だけで300名以上。豊富な知見をもとに、多くのお客様に高いビジネス価値を提供しています。

そんなSalesforceに携わる領域に中途入社したのが、藤澤さんと奥山さん。アクセンチュアの関西オフィスを希望した2人は、スキルを磨くだけでなく、理想の働き方を叶えるための転職を果たしました。

20代でコンサルタントとして活躍している奥⼭さんと、私⽣活では⼀児の⺟親でもあるエンジニアの藤澤さん。なぜ二人は、アクセンチュアでSalesforceに関わる仕事を選んだのか。詳しくお話を聞きました。

超競争主義の外資系はイメージだけの話

──お二人とも中途採用とのことですが、入社前の経歴を簡単に教えていただけますか。

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アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 Salesforceコンサルタント 奥山さん

奥山さん(以下、奥山):僕は新卒で日系のSIer(システムインテグレーター)企業に就職しました。そこでは、SE(システムエンジニア)として、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)の導入に携わっていました。

ただ、システム開発中に「現行システムを作り替えているだけではないのか…」と思うことが多く、クライアントの業務改善に役立っている実感が得られないという不満がありました。

実際に働いてみて生まれたのが、「お客様の課題と向き合って、解決できる方法を立案したい」という思い。そこで、改めてコンサルタントを目指すことにしました。

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アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 Salesforceエンジニア 藤澤さん

藤澤さん(以下、藤澤):私は何度か転職しており、前職は日系の中堅SIerのSEです。

データやシステムをクラウドに移行するマイグレーションやBtoB向けモバイルアプリの作成、COBOLで企業の基幹業務システムなどに用いられる大型コンピュータをプログラミングするなど、技術全般を幅広く担当していました。

2013年頃からSalesforceに携わるようになり、導入プロジェクトでは指導的な立場も経験しています。

転職した理由は、3年前に子どもを授かり、休職していたときの経験にあります。サービスを提供する側から、サービスを利用する側になることが多くなり、「もっとこうすれば良いのに」とか「代金とサービス内容が釣り合っていない」と感じることが多々ありました。

復職してからは、常にお客様の目線で、積極的に新しいシステムを提案して、一緒に価値を提供することを心掛けようとしました。しかし、当時の会社は、指示された内容をしっかりとこなす社風。

自分の提案に対して「言っていることはわかるけど、夢物語だよ」と返されることも多く、もっと広い世界を見たいと転職を決意しました。

──いくつもあるコンサルティング会社から、なぜアクセンチュアを選んだのでしょうか。

藤澤:アクセンチュアで働いていた先輩に前職での悩みを相談したのですが、アクセンチュアは、お客様の価値を最大限に考えて行動する人たちの集団だから、合っているんじゃない?」と言われました。この言葉が大きかったですね。

そのときまでは、コンサルタント職だけでなく、エンジニア職があることさえ、知りませんでした。

奥山: 僕の場合、前職では、他社の戦略コンサルタントや業務コンサルタントがいて、その下にシステムを開発する僕たちがいました。彼らが立てたプランに沿って仕事を進めるのですが、会社が違うのでシームレスじゃないし、摩擦も生まれる。アクセンチュアは、上流から下流まで一社で担えます。そこに魅力を感じました。

ドライで個人主義な社風だったらどうしようと怯えていましたが、実際に入ってみたら、みんな優しいし、話も聞いてくれる。人情味もあるし、思い描いていた外資系コンサルティング企業のイメージとは異なっていたんです。

藤澤:私も、外資は超実力主義みたいなイメージを持っていて、「冷たい人が多くて、分からないことも教えてもらえなかったらどうしよう」と不安でした。でも、質問すれば、みんなしっかりと教えてくれて、ホッとしたのを覚えています(笑)。

有志の勉強会も多く、学びたいことがありすぎて、24時間では足りないくらい。そして、自分が学んだことは、また誰かに発信したくなる。共有することでいい化学反応が生まれてコンテンツのレベルは高くなるし、お客様に提供できる価値も高まっていると感じています。

──ちなみに、関西オフィスを希望した理由は?

藤澤:海外生活や東京勤務を経て、前職を含めて最近は故郷の大阪で働いていました。夫は自営業なのでほかの土地に移るのも難しく、このまま大阪で働きたいとアクセンチュアの関西オフィスを希望。

関西オフィスといっても、お客様は関西だけに限定されません。私のお客様は、半分が東京で残り半分が関西。関西に住みながら、色々なお客様と関われるのも魅力的でした。

奥山:僕は兵庫県出身。前職は東京で働いていましたが、地元である関西で働きたいという理由で関西オフィスを選びました。

導入するだけじゃない。Salesforceに携わる面白さ

──お二人は、Salesforceに関わるポジションで採用されました。アクセンチュアのSalesforce領域について、概要を教えていただけますか。

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藤澤:Salesforceを簡単に説明すると、クラウドベースのCRM(顧客関係管理)パッケージソリューションです。機能別にさまざまなパッケージが準備してあり、例えばお客様が営業に課題を持っていたらSFA(営業支援システム)系の、コールセンターを改善したいということであればサービス業務系のパッケージを導入します。

アクセンチュアでは、お客様の業務をなるべくSalesforceの標準に合わせたり、グローバルで標準化できるような業務プロセスを作ったりすることで、お客様のビジネス価値を向上させています。

奥山:お客様からの要望で導入することもあれば、お客様の課題に合わせてこちらから提案することもあります。

基本的には、アクセンチュアのSalesforceコンサルタントが戦略的なプランニングを行い、実行部隊がそのプランに合わせてSI(システムインテグレーション)、つまり、システムの企画、設計、開発、構築、導入、保守、運用を行います。システムのライフサイクルで、頭の先からつま先まで全部やると考えて下さい。

単にシステムを導入するだけはなく、お客様の課題解決と新しい価値創造のために、業務改革とセットで提案できるのが、アクセンチュアでSalesforceに携わる面白さだと思います。

藤澤:一般的なSalesforce導入で、SEの仕事は技術的な要素を担保することです。私も以前はゴリゴリの技術者だったので、それはそれで楽しい仕事だと分かっています。

ただ、アクセンチュアでは、SEも手を動かすだけではなく、お客様にとっての価値を共有したうえで、ソリューションを検討する。最初は、こんなことを技術者が考えるんだ、と驚きました。今は、上流のフェーズに関わり、そこを知った上で高い技術を提供する楽しさを感じています。

Salesforceは、パッケージや業界によって認定資格が30種も存在していますが、アクセンチュアはその多くで国内No1の資格保有者数を誇ります。また、CTA(認定テクニカルアーキテクト)と呼ばれる国内に十数人しかいない最高峰の資格保持者も、2名在籍しています。

彼らのような優秀なSalesforce認定資格保持者が勉強会を開き、質の高い学びを得られるのも大きな魅力。今後のスキルアップに直結します。

DXが本格化する関西だからこそやりがいがある

──そのSalesforceを使いながら、お二人はどういったプロジェクトを担当しているのでしょうか。

藤澤:Salesforceアーキテクトとして、二つのプロジェクトを掛け持ちしています。ひとつは、かなり大規模な社団法⼈様向けのSalesforce導⼊案件。私の役割は、要件に合わせてアプリケーションを構築する業務チームに、やってはいけないことや効率的な進め方などをアドバイスして、ガバナンスを効かせることです。

もうひとつは、半導体関連機械を製造している大手企業の案件です、こちらは、プランニングの段階で、Salesforceをどのように導入すればいいか、また、今あるソフトウェアやシステムなどとどのように共存させるべきかなどを考えています。

奥山さんのようなSalesforceコンサルタントと一緒に、導入後にどういった価値を生み出すかなども検討しているところです。

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奥山: 僕はコンサルタントとして色々な業務に携わっています。例えば、関西に地盤を持つエネルギー業界のお客様に対して、DXでどういった将来像を描けるか、グランドデザインを描くプロジェクトの支援をしています。中期経営計画の策定に近いイメージですね。

また、営業やコンタクトセンターなど、個別の業務についてどう改革するか、Salesforceを活用したソリューションを提案しています。

──既存のシステムやソフトと共存させるのは難しい作業です。上手くやらないと、増改築しすぎて迷子になる建造物のようになり、共通化などに支障がでる可能性があります。どういった対策をとっていますか。

藤澤:アクセンチュアには、Salesforceに限らず、SAPやMicrosoft、オラクル、AWSなどさまざまなソリューションのエキスパートが在籍しています。共存の際に問題が発生したり、アドバイスが必要だったりするときには、彼らに相談して対応策を練ることができるのが強みです。

──お二人は関西オフィスを希望されましたが、関西でビジネスに携わるやりがいや楽しさがあれば、教えて下さい。

藤澤:ビジネスの本質とは少し離れるかもしれませんが…。私は大阪出身なので、ご縁があるお客様のなかでも、子どもの頃から馴染みがある企業が多いんです。

アクセンチュアの関西オフィスであれば、間近で見てきた企業の仕事に、経営課題の解決という大事な局面から携われる。関西人としては、すごく地域に貢献できていると実感しています。

奥山:僕も関西出身なので、その気持ちよく分かります。

またビジネス的な観点だと、関西の企業は東京と比較すると、デジタル化の余地がより大きい印象。アクセンチュアは、東京にも多くの顧客を持っています。そこで培ったノウハウを上手く活用すると、かっちりとハマることがあり、仕事もやりやすいですね。

藤澤:確かに、多くの関西の大手のお客様がDXやDCX(デジタルカスタマーエクスペリエンス)に着手しています。

逆に言えば、そういったお客様と一緒に、これから価値を創造していけるタイミングではないでしょうか。

アクセンチュアで叶える幸せな働き方

──藤澤さんは、今後のキャリアについてどうお考えですか?

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藤澤:SEとして更に知見を深めて、周りの方々からの知識を吸収しながら、Salesforce以外の領域も含むシステム全体の基盤を作るテクニカル・アーキテクトを目指したいと考えています。

──子育てと仕事を両立させていますよね。子どもを持つ親の視点で、アクセンチュアでのキャリアの重ね方をどう捉えていますか。

藤澤:アクセンチュアで働くまでは、女性がキャリアを築こうとすると、家庭を犠牲にする必要があると信じていました。逆に、家庭を優先したら、キャリアを諦めなくてはならないと。

しかし、アクセンチュアで求められるのは、成果です。アウトプットでお客様、プロジェクトに貢献できれば、しっかりと評価されます。

実際に私は、通常9:00〜18:00の勤務時間を、保育園のお迎えのために8:30〜17:30に変更しています。もちろん、繁忙期にはお迎えのあとに、自宅で作業をすることもありますが、働き方を自分で選べるのは助かります。

メンバーも、「子どもがいて大変そうだから、藤澤さんにはあまり仕事を振らないようにしよう」といった遠慮はありません。

どこまでできるか聞いてくれるし、出来ない部分は助けてくれたりします。そういった意味で、子どもがいるから仕事が制限されることは、全くないですね。

──奥山さんは20代後半です。これからのキャリアをどう考えていますか。

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奥山:Salesforce以外にもソリューションの幅を広げて、トータルな提案ができるコンサルタントになりたいですね。いずれはマネジャーを目指しています。

──最後の質問です。お二人にとって「幸せな働き方」とはなんですか。

奥山:我慢せずに、自分が考えていることや意見を言える環境で働けることですね。転職の理由も突き詰めると、「お客様の課題と向き合って、解決できる方法を立案したい」という思いを言える環境じゃなかったから。そういった意味では、アクセンチュアで幸せに働けています。

藤澤:自分の仕事が社会的価値に貢献していると感じられること。アクセンチュアで働く前は、仕事をやり遂げた後の達成感や幸福感が少なかったんです。それは、「SIerという職業はコストセンターに近い存在だから、社会的価値を生み出していることを実感しにくい」と自分自身が考えていたからです。

しかしアクセンチュアに転職し、お客様に提供する価値を真剣に考えていく中で、自分の仕事の社会的価値についても見いだせるようになりました。

お客様に価値を提供するために、脳みそが汗をかくほど考え抜くことで、社会的価値に貢献している実感が生まれる。その結果として、達成感や幸福感も増したと感じています。


Salesforce活用で、企業の価値創出にチャレンジ

関西オフィスに在籍し、Salesforce事業でキャリアを重ねる藤澤さんと奥山さん。お二人のお話からは、アクセンチュアだからできるSalesforceの効率的な導入や価値提供が見えてきました。

Salesforceは、コロナ禍によって加速度的に進むデジタル化社会にとって、さらなる利用拡大と存在感の向上が見込まれています。

これから個人スキルを高め、キャリアを重ねたい人にとって、セールスフォース・ドットコム社のパートナーのなかでも、国内最高峰の実績と認定資格保持者を有するアクセンチュアは、エンジニアにとってもコンサルタントにとっても十分な学びの環境が整っていると言えるでしょう。

東京に拠点を構える大企業の多くは、DXを着実に進めています。今後は、関西を始めとした地方都市に本社を置く大企業も、本格的なDX導入へ舵を切り始めるはず。

アクセンチュア関西オフィスは、Salesforceを活用して、これまでにない新しい仕組みで、価値を創出するチャンスにあふれています。

Source: アクセンチュア関西オフィス採用情報, セールスフォース採用情報