日本社会や企業のデジタル化の遅れを顕在化させたコロナ禍。今や、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速は、企業の成長戦略に欠かせない喫緊の課題です。

そんな企業のDX推進に深い知見を持つのが「アクセンチュア」。IT系コンサルティングファームとしての印象が強いかもしれませんが、守備範囲はDX戦略の立案だけに留まりません。システムの開発や導入、保守運用まで行う優秀なエンジニアを数多く抱えており、一気通貫で企業の変革を支援できるのが最大の強みです。

そんなアクセンチュアのDX推進を支えているのが、『クラウド領域』の専門人材。

クラウドは単なるデータセンターに留まらず、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客管理システム)をはじめとして、さまざまなビジネスツールを連携しエコシステムを構築するプラットフォーム的な存在に。当然、アクセンチュアのクラウド領域も重要度が高まっています。

ここにさらなる成長を求めて転職してきたのが、業界歴が長いベテランの庄垣内さんと若手の岡田さんです。

関西オフィスに所属し、クラウド領域で活躍するエンジニアの二人に、アクセンチュアを選んだ理由や仕事のやりがい、これからのキャリア形成についてお伺いしました。

アクセンチュアでは、お客様にとってのベストを提案できる

──入社前の経歴から教えてください。

庄垣内さん(以下、庄垣内):50歳の時に大手のメーカー系SIer(システムインテグレーター)から転職しました。次のITトレンドはクラウドだと感じ、2016年頃からは、ほぼクラウドの仕事だけに注力していました。

前職では、自社サーバー運用の基幹システムを外部クラウドに移行するマイグレーションなどから、小規模なクラウド導入プロジェクトでチームリーダーとして相談から設計、構築、運用まで一通り経験しました。

岡田さん(以下、岡田):新卒で、アウトソーシングサービス(クライアント企業から委託されたシステム設計や構築、保守運用などを丸ごと請け負うサービス)を提供する東京の企業に就職。作業者としてネットワークルーターの要件定義や設計に従事するなどしました。

ただ、業務内容への希望が通りづらい職場で、成長の機会も少なそうだと感じ、25歳のときにアクセンチュアへ転職しました。

岡田さん
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部(関西オフィス所属) 岡田さん

──なぜ、転職を選んだのですか。

岡田:理由は大きく3つあります。

一つ目は、アウトソーシング会社だと、限られた範囲でしか業務に携われないこと。決められた運用費の枠内で新しい提案はできても、枠を超えてしまったら、どんなに良いやり方でもお客様に薦めるのは難しかった。

二つ目は、20代のうちに目指せるキャリアに限界があったこと。20代はとにかく現場で技術を身につけるという社風で、30〜40代にならないとマネジメントに関われない…。技術は独学でも身につけられるから、早くから対人スキルを磨いて成長したいと考えていたんです。

三つ目は、故郷である関西で働きたかったから。親の年齢や体調なども考えて、できるだけ近い距離で過ごしたいという思いがありました。

──50歳での転職は勇気がいることだと思いますが、庄垣内さんはなぜ転職を?

庄垣内:前職では、お客様の会社にクラウドを導入するにも大きな制約がありました。

自社の既存ビジネスを守るために導入にストップがかかったり、自社のシステムやクラウドの使用が優先されたり。新しいことにチャレンジしたくても、実現までに大勢の決裁が必要で時間がかかりすぎるといった組織体系にも抵抗がありました。

クラウドの世界は日進月歩で進化するのに、このスピード感では限界があるし、このまま働いていてもアーキテクトとしての幅は広がらない。なにより、自分が描く最高のシステムをフラットに提案できないのは心苦しい。そういった思いから転職を決めました。

関西オフィスを選んだのは、広島に住む親の介護などを見据えて。50代というのは、そういった年齢ですね。お陰様で両立できており、働きやすさを感じています。

──アクセンチュアのクラウド領域では、自由度やスピード感のある仕事はできていますか?

庄垣内:それこそが、私がアクセンチュアを選んだ大きな理由です。

転職活動時、先ほどの話をアクセンチュアの面接官に相談したところ、「アクセンチュアは製品を持っていないため、特定のメーカーの製品やサービスに縛られずに、お客様にとってのベストを提案できる」と言われました。

実際に働いてみると、組織的にもいい意味で縛りが薄くて、思っていることを上層部に直接話せる雰囲気も良かったですね。

岡田:アクセンチュアには、自ら考え抜いて自らの意見や考えを誰にでもはっきりと伝える『Think straight , Talk straight』というコミュニケーション文化があります。前の会社は、若手は空気を読んで発言を控えるといった雰囲気でしたが、私はこちらのほうが働きやすいですね。

──岡田さんはなぜ、コンサルティング企業であるアクセンチュアを選んだのですか?

岡田:はじめは日系SIerを中心に転職活動を進めていました。ただ自己分析を進めるにつれ、私は技術自体よりも、その技術でお客様のビジネスをどう支えるかを考えることが好きだと気づいて。だったら、コンサルティング系の企業だなと考えて、アクセンチュアを受けました。

スキルとやる気がある人には、責任ある仕事が与えられる

──二人は、クラウド領域での採用です。この領域でのアクセンチュアの特徴や強みは?

岡田:特徴は、クラウド導入時の戦略策定や構築、保守運用だけでなく、セキュリティやプロセス、ガバナンス、人材・スキルの向上まで、お客様の事業成長に総合的にコミットすることです。

庄垣内:今は、ビジネスにおいても激動の時代です。必要に応じて自社内の古いシステムやアプリケーションを捨てて新しく構築し直す方法では、ビジネス環境の変化に追いつけません。

ビジネスの新しい価値を創造するためには、いつでもアプリケーションを入れ替えられるクラウドの柔軟性が必要です。そして、アクセンチュアが考えるクラウド戦略の大前提として、デジタルな仕組みを入れればDX完了ではなく、お客様の組織の中に入ってデジタルドリブンな企業文化を一緒に作っていく。これは、コンサルティングファームでありながら優秀なエンジニアを抱える我々だからこそ取れる戦略であり、大きな強みです。

──現在どんな業務に関わっているのですか?

岡田:私のお客様は関西に拠点を持つ大手素材・化学系企業。そこの基幹系システムを刷新するプロジェクトで、システム構築やインフラ運用設計などを担当しています。

──岡田さんは、入社してからこれまでの2年間、このプロジェクトに注力されていたそうですね。成長を実感した出来事を聞かせてください。

岡田:マネジャーがスキルに合わせて担当をアサインしてくれたので、最初は、自分のレベルにあった狭い範囲の作業から。

スキルが上がるにつれ、システム構築もやりつつ、インフラ運用設計も行うなど、業務範囲も拡大しましたね。一部分ではなく、大枠で全体的に任せてもらうことで、タスクの進め方や管理、関係各所とのコミュニケーションなども考えられるようになってきました。

プロジェクトの提案書にも目を通し、どういった目的や思いでプロジェクトが動いているのかも意識して仕事ができています。これらは、まさに前職で私がやりたいと思っていたこと。これまで自分が経験したことがない業務に挑戦できて、インフラエンジニアとしての基礎を学べたと感謝しています。

──庄垣内さんは、今どういった案件に携わっていますか。

庄垣内さん
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部(関西オフィス所属)マネジャー 庄垣内さん

庄垣内:アクセンチュアは、関西に基盤を持つ電力会社と、データを活用してデジタル変革を加速させる合弁会社を設立しました。いろいろなアイデアを出し、新しいチャレンジをすることが認められている会社です。

私はそこで、データ分析基盤を統括するユニットのリーダーを務めています。データを正しく集めて整理するための基盤を構築・管理。データサイエンティストが分析しやすくしたり、様々な部署でデータの活用を推進するためのサポートをしたりしています。

──アクセンチュアの中でベテランの庄垣内さんは、どういった役割をしていますか。

庄垣内:正直、自分のキャリアや年齢はあまり意識していません。若手が最新技術をキャッチアップして「これを使ってみたらどうですか」と提案してくれたり、データサイエンティストから新しいアイデアを聞かされたりすると、自分自身もワクワクします。

リーダーとしての役割で強いて言うなら、若手から新しいアイデアを提案されたときには、閉鎖的な反応をしないこと。

背中を押す意味でも、面白がったり、反応したり。もちろん、責任者としてリスク管理はしますが、できるだけ、積極的にチャレンジして欲しいと思っていますね。

もうひとつ、エンジニアは目の前の技術に集中し、手段が目的になってしまうことがあります。そんなときは「これは、アクセンチュアがやるべき仕事であり、生み出すべきお客様への価値なのか」と常に意識して仕事をするようにしています。

──巷では、ITエンジニア35歳限界説、なども取り沙汰されています。しかし、庄垣内さんは、アクセンチュアに50歳で転職できました。

庄垣内:これはアクセンチュアの文化でもあるのですが、「年齢を言い訳にせず、新しい技術をキャッチアップすることに躊躇しない」ことが重要だと思います。

お客様のために新しい価値を創造するためには、エンジニアとしての技術だけではなく、お客様の業界動向などもキャッチアップする学びの姿勢が求められます。その両輪があれば、年齢は関係ないと思います。

世界に目を向ける企業が多い関西で、ゼロから作り上げるクラウド案件に携わる

岡田さん

──東京に拠点を置く大企業は、DX推進の流れもあり、クラウド導入に積極的です。関西企業のクラウド導入がどういった状況なのか教えてください。

庄垣内:少し前までは、東京と比べるとクラウド導入にタイムラグがあったことは事実です。しかし、それも変わりつつあると感じます。

関西にもグローバルに目を向けた大企業は多く存在していますし、今、関西が上り調子であることは、間違いないでしょう。これからは、クラウド案件がより増えてくるはずです。

岡田:私のお客様である企業も、海外に多くの支社を持っています。そのなかの一つであるマレーシア支社のアプリケーション開発やクラウド設計・構築もアクセンチュアが手掛けました。関西オフィスからグローバルな案件を手掛ける機会は豊富にあると思います。

──クラウド領域のエンジニアとしては、やり甲斐のある環境ですね。

庄垣内:誰かが作ったクラウドを引き継ぐのではなく、ゼロから設計・構築する案件も増えつつあるので、キャリアを積めるチャンスもある。

なにより、関西オフィスがある大阪は暮らしやすい。個人的には、非常に働きやすい環境だと感じます。

──キャリアやライフプランについても聞かせてください。まず、岡田さんはキャリアプランをどのように考えていますか。

岡田:技術を極めるだけでなく、その技術を利用して、お客様のビジネスをどう変革するかを考えていきたいです。ゆくゆくは、より上流工程に携われるようになるのが目標です。

アクセンチュアは、幅広い業界に顧客を持ち、上流から下流まで全ての工程に携われて、グローバルで蓄積された知見もある。こういった意味では、キャリアの選択肢が非常に幅広いと感じます。

──庄垣内さんはいかがでしょうか。

庄垣内:私はクラウド設計や構成だけでなく、アプリケーションエンジニアからインフラSE、オンプレミスも経験しています。この経験を若手に伝えることも重要な使命であり、自分自身のやり甲斐になっています。

──最後の質問です。今、幸せに働けていますか?

岡田:はい。リモートワークが主流になったこともあるのですが、東京で働いていた頃よりも通勤のストレスがなかったり、プライベートにあわせてフレキシブルに働けたり。何より日々の仕事を通じて自身の目指している姿に1歩ずつ近づくことができていると実感できるため、幸せに働けています。

庄垣内:息子が就職活動中なのですが、「収入も重要だけど、やっていて楽しい仕事を選ぶほうが幸せだよ」と伝えています。そういった意味では、仕事に生きがいを感じられているので、きっと幸せに働けているのだと思います。


クラウドの知見を深めて、企業に求められる人材へと成長

企業のDX、そして価値創造には欠かせないクラウド。これからは、ビジネスとIT をつなぐ基盤やエコシステムを連携させるプラットフォームとしての役割が期待されています。

アクセンチュアでは、業界を熟知したエキスパートがクラウド戦略を策定し、設計・構築から保守運用、そして、クラウド人材の育成まで行っています。

単に環境を構築するだけでなく、クラウドネイティブのアプリ実装や、コンサルティング、アウトソーシングのサービスなどを含めて、「クラウドによる価値の最大化」を実現に導いていくことを目指しています。

特に関西圏では、今後、クラウドサービスのゼロからの構築や移行が増加すると予想されます。新しいチャレンジにより、エンジニアとしてのスキルを高める機会も多く与えられることでしょう。

自らのスキルを活かしたい、もっとクラウドの知見を深めて第一人者になりたい。そういったキャリアプランを持っている人にとって、アクセンチュア関西オフィスで携わるクラウド領域の仕事は、さらなる成長のきっかけになるかもしれません。

Source: アクセンチュア関西オフィス採用情報,Intelligent Software Engineering Services(IES)採用情報