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「アクセンチュア」を一言で表すとどんな会社? 関西ビジネス急成長のワケ
今、関西が熱い。ものづくりの優良企業が多く集まり、2025年には「大阪・関西万博」の開催を控えて経済発展や地域活性化の動きが加速中だ。
総合コンサルティング企業・アクセンチュアは、2018年に関西オフィスを拡充。「関西から世界へ」をキーワードに先端テクノロジー×コンサルティングのサービスを展開している。
そんなアクセンチュア関西オフィスの「リアル」は一体どんな姿なのだろうか? 2021年10月29日にオンラインイベント「アクセンチュア現役社員に聞く、関西オフィスの『仕事、働き方、キャリア』」が開催された。当日の様子をレポート形式でお届けする。
1. アクセンチュア、関西オフィスの全貌とは?
アクセンチュアといえば経営コンサル、そしてテクノロジーのイメージが強いが「それは当社の事業領域の一部に過ぎない」と執行役員 西日本エリア統括責任者の伊佐治光男氏は言う。アクセンチュアには4つの事業領域がある。
- ビジネスコンサルティング
- テクノロジーコンサルティング
- オペレーションズコンサルティング
- インタラクティブ
「これらを組み合わせて網羅的に対応できる企業は、アクセンチュアしかいないと自負しています。ゆえに、私たちは比較対象の居ない事業体であり続けるという想いを、ビジョンの『Industry of One 唯一無二の存在』に込めています」(伊佐治氏)
執行役員 西日本エリア統括責任者の伊佐治光男氏。
アクセンチュアは世界120カ国以上に拠点がある。62万人を超えるメンバーが在籍し、スキルと専門性を生かして活躍している。日本国内の在籍数は1万8000人以上、クライアントも日本を代表する各業界のトップ企業ばかりだ。
提供:アクセンチュア
「関西オフィスは国内でも重要な戦略拠点です。関西以西のビジネスを統轄していますが、今はロケーションフリーの時代です。全国、全世界のプロジェクトに参画し、キャリアを拓くことが可能です」(伊佐治氏)
所属社員は関西地方出身など関西に愛着が強いメンバーも多い。入社時の専門性は必ずしも問わず、豊富な研修や実務経験の提供を通して、グローバルに活躍するスペシャリストを育てていく方針だ。
提供:アクセンチュア 写真:Ⓒ(公財)大阪観光局
2. 「関西の企業はタフで挑戦を恐れない」リーダーが語るビジネスの今
テクノロジー コンサルティング本部 関西統括 木元由基氏(写真中左)/ビジネス コンサルティング本部 関西統括 沖村啓太氏(中右)/伊佐治氏(右)。アクセンチュアの関西オフィスを牽引するリーダーたちに、Business Insider Japan ブランドディレクターの高阪のぞみ(左)がビジネスの今を聞いた。
続いて行われた、関西オフィスを率いる3名のリーダーによるトークセッションでは「関西の企業はタフで負けん気が強い。新しいことに挑戦する。関西の地から日本全国、世界を見ている」といった言葉が次々と飛び出した。
「関西企業は『ファーストペンギンの心意気』を持っている企業が多いと感じます。どこかの真似事ではなくオリジナリティのある経営、改革を行っていく。日々お客様と接していてもその気概を感じますね」(木元氏)
「外部のコンサル会社を自社に取り入れることがまだまだ浸透していない関西地域では、『コンサルタントって何をしてくれるの?』と問われることもあります。
中長期的な展望を説明するだけでは信頼は得られません。短期的な効果を示し成果を出し続けながら、中長期的に伴走する。この両立が特に関西でビジネスをする上で重要だと感じています」(沖村氏)
信頼関係を構築できれば、一気に関係性に変化が生まれるのも関西ビジネスの特徴だと2人は口を揃える。まだまだDXなど改革の余地がある企業も多く、理解が得られるまでとことん話し、目に見える成果を出しながら伴走しているという。
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2018年に拡充した関西オフィス。社内の雰囲気はどうなのだろうか。
「以前から関西オフィスはロケーションフリーで事業を展開していましたが、コロナ禍でさらにリモートワークが進みました。それでもやはり地域愛の強いメンバーが多い。タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションは引き続きオンラインでも活発です。情報の受発信に積極的なメンバーが多いと感じます」(木元氏)
「ビジネス コンサルティング本部では、ランダムにチームを分けてオンラインでのランチ会や飲み会を行うなど、プロジェクト外でも多様な社内メンバーとの接点を増やす働きかけをしています」(沖村氏)
アクセンチュアは受託する領域が幅広い。コロナ禍によって日本経済全体が下降傾向にあるにも関わらず、堅調に業績を伸ばしてきた。
「コロナ禍でネガティブなインパクトが大きい産業があれば、その逆もある。ですが、アクセンチュアにとってはすべての業種・企業がお客様です。各社の状況に応じた改革ニーズが存在し、私たちは柔軟に応えることができます。これが、多様な変化を勝機にできるアクセンチュアの強みです」(伊佐治氏)
ローカルに根を張りながら、全産業・全世界と向き合いビジネスを展開するアクセンチュアの関西オフィス。顧客との信頼関係を育むには、やはり高い専門性が必要なのだろうか。
「何より大切なのは、お客様が直面している課題は何かを真摯に考える続けることです。それが信頼構築の出発点。全世界で62万人以上が在籍するアクセンチュアには、必ず課題解決に役立つ専門知識を持った仲間がいます。個の力が全てではなく、得意分野は持ち寄ればいい。まずはお客様と同じ目線を持つことがコンサルタントに求められる力ではないでしょうか」(伊佐治氏)
「テクノロジー コンサルティング本部では、専門性の深化が価値を発揮することも多いです。専門を突き詰めて磨いてもいいし、エンジニアリングの全体感を捉えられる強さを鍛えてもいい。それぞれの強みを結集してチームで動けるのがアクセンチュアだと思います」(木元氏)
3. 現役社員が語る、働き方・キャリアのリアル
最後のトークセッションでは、関西オフィスの現役社員3名が日々の働き方や社内の雰囲気について等身大の言葉で語った。
Q1.アクセンチュアの入社理由や働き方を教えてください
インタラクティブ本部の幸良英治氏。アメリカ出身で2015年に日本国籍を取得。アクセンチュアには2019年4月に入社、大手メーカーのプロジェクトマネジメントやマーケティング設計などを担当している。
「近未来的なテクノロジーを日常生活で現実化させられること、ダイバーシティの受容性が高いことが、アクセチュアに入社した理由です。
実際の業務では一緒に動くプロジェクトのメンバーが欧米やインドにいることもあるので、時差を考慮してミーティングを行っています。コンサルティング会社といえば激務のイメージが強いかと思いますが、実際にはオンオフの切り替えをしやすく、関西オフィスの『英語部』部長を務めるほか、オフの時間はブラジリアン柔術や料理を楽しみながら働いています」(幸良氏)
ビジネス コンサルティング本部の淺井望美氏。結婚を機に大阪へ、建設関連メーカーに勤めた後2019年10月にアクセンチュア入社。大手通信メーカーにおけるDX営業支援を担当。仕事と子育ての両立を実践中。
「幅広い業種・業界に挑戦できるフィールドと、自分に合った働き方を選択できる環境に魅力を感じ入社を決めました。朝は早めに始業し、その分夕方は6時頃には上がって、子どもと過ごす時間を大切にしています。アクセンチュアには育児中社員のオンラインコミュニティがあり情報交換なども頻繁に行っています」(淺井氏)
テクノロジー コンサルティング本部でマネジャーを務める笠岡夏美氏。2018年4月にアクセンチュアに入社しB2B企業の営業DX推進プロジェクトのマネジメント、人材育成などに従事。異色のキャリアの持ち主だ。
「ITコンサルタント、フィットネスインストラクターを経て世界一周の旅に出て、ジャカルタで就職。帰国してアクセンチュアに入社しました。IT×業務変革の経験を生かして働きたいと思ったのが入社の動機です」(笠岡氏)
Q2. 転職して驚いたことは?
「カジュアルさが印象的で、役員でもジーンズにスニーカーやパーカー。良い意味で肩の力を抜いて仕事ができると感じました」(笠岡氏)
「グローバル&ボーダーレスなところ。プロジェクトの実績を社内の共通プラットフォームに投稿すると、翌日にはインド、フィリピン、南アフリカ、ブラジルから問い合わせなどのリアクションがきます」(幸良氏)
「『〇〇な人が多い会社』と括れないほど多様な人材がいるところです。本当に気軽に何でも聞ける会社です」(淺井氏)
Q3. アクセンチュアのカルチャーを一言で表すと?
「フレキシブル。子どもの成長に合わせて柔軟に働き方を変えながら、自分のやりたいことも並行して考えられる土壌が整っています」(淺井氏)
「アットホーム。役職問わずフラットにコミュニケーションできる環境に助けられています」(幸良氏)
「動物園。いろいろな特徴やスキルを持った多様な人がいます。プロジェクトごとにチームが組まれるのが面白い点であり、プレゼンスを発揮しやすいのも特長です」(笠岡氏)
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アクセンチュアの関西オフィスで働く。それは、地元に根差しながら世界に向けたビジネスを支援すること、そして専門性と多様性を掛け合わせて唯一無二の存在を目指し続けることを意味する。この気概ある挑戦に、制約は存在しない。アクセンチュア関西オフィスの可能性は無限に広がっている。