京都クリエイティブ・アッサンブラージュは新しい世界観を提示することで時代を切り開く人材を育成します。現在、成熟した資本主義をはじめ社会の基礎となる枠組みや価値観そのものが揺らぎ始めています。

その結果、旧来的な枠組みによる問題解決やニーズの充足を目指しているだけでは、価値を創造することができなくなってきています。それらの価値創造は、人々を一時的に満足させることはできても、揺さぶり突き動かすことはできません。

時代を先導し、大きな価値を産み出すためには、緊張感や違和感を伴いながらも、新しい社会へ人々が一歩足を踏み出せるような「世界観」をつくり上げねばなりません。

新しい世界観を生み出す創造性は、決して限られた人が持つ特別な力ではありません。社会の微妙な変化を感じ取り、小さな読み替えをしていくことから始まります。

京都クリエイティブ・アッサンブラージュは、社会をよく見て表現する人文社会学的視点、別の現実を作って体験することで日常を捉え直すスペキュラティブなデザイン、そして既存の枠組みを宙吊りにし安易な結論づけを妨げるようなアートの実践にそれぞれ触れることで、新しい世界観をつくる力を導きます。

享楽のイノベーション

前回は、欲望のひみつについてご説明しました。欲望の水準だけで考えても、ひとびとのニーズや欲求を満たすことや、素晴しい体験を実現することだけでは、欲望は説明できないという話しでした。しかし、欲望を増幅させるだけでは、本当の意味で人々を熱狂させるイノベーションにはなりません。そこで欲望に関する議論を少し進めたいと思います。

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ダイアログ:無意味の意味を考える:ビジネスと人文知

イノベーションは単にサービスやプロダクトを世に投じることではない。人々が信じていた価値観や意味を置き換える。たとえばスピードを捨て、定時運行に舵をきった蒸気船、通話をすることではなく、ビジネスや文化のプラットフォームを提供したスマートフォンなど。そこにはこれまで人が良しとしてきたもの、重視してきたKPIを置き換えたり、反転させてしまう力がある。

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イノベーションの欲望

エステティック・ストラテジーの根幹に「欲望」の概念があります。欲望は悪いものだと思われているので、欲望をデザインするというと、少し誤解があるかもしれません。しかし、私たちはむしろ欲望を積極的に捉えることを提案しています。まず今回は、欲望のひみつを理解し、デザインの意味を捉え直します。

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