最高のチームで、変革に挑む。

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[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

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入社2年目で東京→地方移住。アクセンチュア社員に聞く「場所に縛られない働き方」をして分かったこと

| 働き方

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今、生産性を上げつつ個人のライフステージや価値観に合わせる柔軟な働き方に注目が集まっている。

大手総合コンサルティングファームのアクセンチュアでは、2022年8月に日本全国どこに住んでいても勤務できる「ロケーション フレキシビリティ制度」を導入。働く場所にとらわれない就業形態を推進することで多様化する働き方へのニーズに対応している。

この制度を利用している一人が、ビジネス コンサルティング本部 AIグループに所属するデータサイエンティストの道家悠太さんだ。自身の希望で東京オフィスから関西オフィスに異動し、現在は同制度を活用して兵庫県の丹波篠山(たんばささやま)市で暮らす。実際に地方移住を実現させた当事者に、働き方やライフスタイルの変化、メリット・デメリットなど生の話を聞いた。

「人生設計が変わった」ことで関西への移住を検討

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自然豊かな丹波篠山で暮らす、アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部 AIグループの道家悠太(どうけ・ゆうた)さん。大学院卒業後、アクセンチュアに新卒入社して4年目のデータサイエンティスト。入社後は大手通信企業向けに位置情報データの解析や外販支援の業務に従事。ライフステージの変化をきっかけに、生まれ育った関西への移住を決意。

本人提供の写真を編集部で一部加工

京都、大阪に近く、古くから山陰道の要衝の地であった兵庫県丹波篠山市。篠山城を中心とした城下町で、古い武家屋敷や茅葺き屋根の町家が残る風情ある街並みから「丹波の小京都」と呼ばれている。周囲には山々が連なり、歴史と自然に触れあえる街だ。

街並みの写真

丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置し、大阪から1時間ほどの場所にある。京文化の影響を受けながら、独自の発展を遂げた城下町が広がる。

shutterstock / Trialist

そんな丹波篠山市に東京から移住したのが、アクセンチュアでデータサイエンティストとして働く道家さんだ。大手コンサル会社のデータサイエンティストという肩書きを一聴すると、ビジネスシーンの最先端でバリバリ働くイメージ。実際、道家さんも入社時はそういった考えだった。

「アクセンチュアには2019年に新卒で入社しました。もともと大学院では統計学を研究していたのですが、理論だけを学ぶのではなく、自分の知識で世の中にインパクトを与えたいと考えてコンサルティング業界を目指しました。

他にもコンサルティングファームはありますが、企業研究や面接での話から、アクセンチュアが最もデジタルに精通していて、データサイエンス×コンサルティングの力を身につけられそうだと感じて入社を決めました」

入社時から現在まで、大手通信企業向けのプロジェクトを担当。評価制度策定、マーケティングソリューションの開発など、エンジニアリングだけでなくコンサルティング寄りの仕事も含めて、幅広いテーマに取り組んでいる。

「AIや統計学の専門知識には自信があったのですが、入社してから『自分は井の中の蛙だった』と実感しました。実際のプロジェクトでは、専門知識だけではなく、幅広いスキル・領域をフル活用する必要があります。

正直なところ、慣れない業務も多々ありました。ただ仕事自体は非常にチャレンジングなことをやらせてもらえましたし、上司や同僚もサポートしてくれて、大変ですが刺激的で楽しい毎日でした」

入社当時、道家さんはその先の人生設計をこう描いていたという。

「今、私は28歳ですが、予定では東京でバリバリ働いているはずでした。20代のうちはビジネスの中心が集まる都心で働き、いつか人生の伴侶を見つけて、30代は関西オフィスに異動し生まれ故郷である関西に戻れたらと考えていました」

しかし、予定とは往々にしてその通りに進まないもの。まず、職場で人生の転機となる大きな出来事があった。現在の妻との出会いである。

「同じプロジェクトで、斜め前に座っていたアクセンチュアの先輩です(笑)。同じデータサイエンティストということもあり波長が合い、すぐに結婚の話が出ました」と笑みを浮かべる道家さん。そんな充実した日々を過ごしていたときに、もうひとつの想定外の事態に見舞われる。コロナ禍である。ほぼ、全ての仕事がリモートワークとなった。

「私も妻も関西の出身。リモートワークが推進されている状況で、東京で働く意味を考えました。しかも同じタイミングで妻が妊娠。お互い、仕事は頑張りつつライフも充実させたいという意見で関西オフィスへの異動希望が頭をよぎりました」

思い切って上司に地方移住の相談。その答えは……

イメージ写真

shutterstock / New Africa

人生設計の変更に伴って、予定よりも早く関西へのUターンを考え始めた道家さん。しかし、当時はロケーション フレキシビリティ制度がまだ存在していなかった頃。リモートワーク推進の流れはあったが、入社数年で地方移住などが認められるのか……。

少しの不安を抱えながらも、まずは上司の理解や後押しが重要と考えて恐る恐る相談してみたそうだ。

「返事は凄くシンプルでした。今と同じようにプロジェクトに取り組めるのならどこで働いてもいいよ、と私の意思を汲んでくれたのです。

すでに1年以上リモートでプロジェクトに参加していたので、業務の進め方に懸念はありません。胸をなで下ろすとともに、与えられた責務を果たしたうえで、意思がある人や声を上げた人を積極的に後押ししてくれる会社なのだと痛感しました」

その後人事に伝えたのが2020年10月頃で、同年12月には異動するスピーディーな展開だった。

自然と人とご飯──3つの良さを満喫する、丹波篠山での暮らし

当初は、双方の実家に近い兵庫県西宮市に引っ越した道家さん。しかし、長男が生まれたあと、ある思いが芽生えたという。

「西宮市は利便性の高い地方都市です。それ自体は悪いことではないのですが、正直、東京に住んでいたときと比べて、大きなライフスタイルの変化はありませんでした。

せっかく暮らしの充実を目的に移住したのだから、もっと大胆に自分たちが求める生活に近づけたい。そう考えて移住したのが、今住んでいる丹波篠山市です」

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アクセンチュアでは、部門長の承認を取得することを条件に「ロケーション フレキシビリティ制度」を活用できる。当制度により、社員は勤務地から通勤圏内に居住する必要がなくなり、在宅勤務を基本として日本全国どこに住んでいても就業することが可能に。

写真提供:本人

道家さんは、丹波篠山市を選んだ理由をこう続ける。

「以前から妻が地方創生や古民家再生に関心が高く、プライベートで何度も足を運んでいました。自然に恵まれていることや関西オフィスに通える距離であることなど、複数の条件に合致したので、2021年9月に移住しました。

現在は、2022年8月に導入されたロケーション フレキシビリティ制度を活用して、在宅勤務をしています」

丹波篠山市に移住して約1年5カ月、道家さんはその暮らしの魅力を「自然と人とご飯」と語る。

「楽しみは、近所の緑豊かなスポットや美味しいパン屋巡り。移住後にバイクの免許も取得しました。

付近には、自然の中にある廃校を活用した施設がいくつかあって、休日はそこに子どもを連れて行って遊んでいます。のびのびと遊ぶ姿を見ると、丹波篠山に移住して良かったなと思いますね。

子育てでは、人の温かさを実感しています。みなさんおおらかで、公園にいるお母さんやお父さんは、自分の子どもだけでなく、遊んでいる子どもみんなを一緒に見てくれることも。地域で子育てをしているという温かみを感じていますね。

またご飯は、実は丹波篠山市は、全国学校給食甲子園で優勝するほど日本でも学校給食が美味しい市としても有名です。美味しい農作物も多く、移住して幸せ太りしました(笑)」

家族写真

休日は、家の裏手でバーベキューをすることも。「今日はどこに行こうなどと決めなくても、おだやかな時間の流れを楽しんでいます」

写真提供:本人

完全リモートでの仕事も「業務に困ることはない」

暮らしはこれ以上ないほど充実しているという道家さん。完全在宅勤務の仕事の方はどうなのか。世の中では徐々にオンサイトでの業務も増えつつあるが、不便や不安を感じることはないのだろうか。

「コロナ禍以降リモートワークが上手く回っているので、不便も不安もまったく感じていません。むしろ、自分の肌に合っています。

それに、関西オフィスにも出社できる距離なので、必要があれば対面でやり取りしています。特に最近は、関西オフィスのデータサイエンティストが集まってデータを活用した取り組みを盛り上げていこうとしているので、そういった場に参加すればつながりも感じられるし、寂しくもないですよ」

現在道家さんは、最近アクセンチュアに仲間入りしたAI技術ベンチャーとのPMI(Post Merger lntegration)にも携わっている。M&A後の統合効果を最大化するため、簡単に言えば両社の文化や制度のすり合わせを進めているという。

「私は、裏方として主にプロジェクトの進捗管理の仕事をしています。

膨大な会議やタスクがある中で、さまざまな部署とコミュニケーションを取りながらスムーズに進むように調整する業務です。プロジェクト全体に目を配る必要があり、日々勉強になっています」

2年間で身についたのは「決断力」

道家さんの写真

「子どもの成長を日々間近で感じられるのも幸せ」と道家さん。

写真提供:本人

移住を決めて行動し、ロケーション フレキシビリティ制度を使ってリモート勤務しながらライフとワークを充実させている道家さん。「この2年間の変化は、自分でも想像していなかった」と振り返る。しかし、その変化は自らを大きく成長させた。

『決断する力』がつきました。移住する決断もそうですが、育児や家事の時間を捻出するためにも、仕事の優先順位をしっかりと決める必要があります。

そして決めたことは、上司や同僚に明確に伝えなくてはいけません。特に、リモート勤務では空気を読むことが難しいので、自分から言葉にして状況や思いを伝える力もつきました。お陰で、仕事も上手く回り始めたと感じています」

もちろん、人生においても視野が広がったという。

「当初の人生設計では、仕事ばかりにフォーカスを当てていましたが、今は自分、そして妻の生活にもフォーカスを当てられるようになりました。さらにお客様とやりとりするときも、プロジェクトの成功や利益だけでなく、お客様と一緒に幸せを感じながら働きたいと思うようになりましたね」

道家さんは、「自分の人生は自分がつくっていく、そんな強い思いを持っていれば、周りの人が手を差し伸べてくれるのがアクセンチュアのカルチャー」と語る。そして、「手を差し伸べてくれる人をリスペクトし、協力しながら働ける人がアクセンチュアに向いている」と続けた。

アクセンチュアでは、人と人とのコラボレーションが大事にされる。道家さんも、データサイエンティストとして一人でこつこつとデータ分析だけに取り組むのではなく、データに精通した人間だからこその橋渡しができる人材を目指したいと話す。

「最近、『データアナリティクストランスレーター』という役割が注目されています。トランスレーターを直訳すると、翻訳者。その名の通り、データサイエンティストの専門知識をもった人間が、エンジニアや営業、そして経営層の悩みや要望を聞いて、スペシャリストであるデータサイエンティストとの橋渡しをする役割です。

そのためには、多くのステークホルダーとの合意形成を後押しするコミュニケーション力や情報を素早く理解する能力など、多岐にわたるとスキルが必要。その土台を今のプロジェクトを通じて身につけていきたいと思っています」

最後に道家さんは、今後のさらなる夢を語ってくれた。

「今は東京オフィスのプロジェクトにリモートで関わっていますが、せっかく地方に移住したので、自分が住んでいる地域に自分のスキルを使ったことを還元したいです。

アクセンチュアは、会津若松市のスマートシティプロジェクトなど、多くの地方創生にも携わっています。私もプロジェクトでもいいしボランティアでもいいので、丹波篠山市の皆さんが喜んでくれるような提案をしたい。暮らす地域への貢献もできる人になりたいですね」

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アクセンチュア オペレーションズ コンサルティング本部は、顧客にとってよりよいエクスペリエンスを実現するための支援を行っています。同グループの管理職を務める白岳真歩氏と、若手社員の曽我悠介氏に、どういった人材が活躍できるのかを聞きました。

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