最高のチームで、変革に挑む。

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[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

最高のチームで、変革に挑む。

アクセンチュア×東芝で何をする?「GX」「脱炭素」に挑む、コンサルタントの使命

| ビジネス

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日本政府が推し進める2050年までのカーボンニュートラル実現。脱炭素社会を見据えた経営は多くの企業にとっても喫緊の課題となり、脱炭素を軸とした経済社会システムの変革=「グリーントランスフォーメーション(GX)」が急ピッチで進もうとしている。

一方で、現場レベルではまだ「GXは既存事業の利益を圧迫する」という懐疑的な考えも根強く、ビジネス構造を変革するのは簡単なことではない。

そんな中、アクセンチュアと東芝が連携し「GXコンサルティングサービス」を提供することが2022年9月に発表された。これは、両社の強みを生かしながら、カーボンニュートラル実現に向けた戦略策定から実行までを支援するサービスだ。

このプロジェクトでアクセンチュア側の中心的な役割を担っているのが、戦略コンサルタントの安藤崇文氏。異業種からアクセンチュアに転職したマネジャーだ。

取り組みを通じてどんな社会課題を解決しようとしているのか、またコンサルタントとしてGXに挑む意義とは──。

なぜ、アクセンチュアと東芝がタッグを組んだのか?

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アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ、マネジャーの安藤崇文(あんどう・たかふみ)氏。2020年にアクセンチュアに中途入社。人材・組織領域を扱うプロジェクトを担当した後、化学・電力・通信領域の戦略立案・新規事業創造支援を担当。GXコンサルティングについては東芝とのプロジェクトが立ち上がるタイミングで参画し、戦略立案から実行まで携わる。

世界屈指の総合コンサルティングファームであるアクセンチュアと日本を代表する総合電機メーカーの東芝が、GX分野で連携。一見すると畑違いの両社が、なぜいま共創に踏み切ったのか。

実はアクセンチュアも東芝も、サステナビリティ分野で高い専門性を持ち、先行する取り組みを行っている企業だ。

アクセンチュアは、「サステナビリティ・トランスフォーメーション」を標榜し、脱炭素転換に向けた全面支援やテクノロジー活用、グリーン調達を含むサプライチェーン改革などの支援を早くから行ってきた。

東芝は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーシステムやデジタル技術を用いたエネルギー管理システム、事業活動におけるCO2排出量の可視化など、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するさまざまなシステムやソリューションを提供している。

「GHG(Green House Gas:温室効果ガス)の削減に関して、アクセンチュアのコンサルティングノウハウと、東芝が持つ設備や技術の知見を組み合わせて、顧客企業のGXに貢献するサービスを、ベンダーフリー形式(※)で共同推進していきます」(安藤氏)

※特定のメーカーや販売業者にとらわれない形式。

そう語るのは、アクセンチュア ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループの安藤氏だ。同氏は、両社が共創して生まれるシナジーは「提案の具体性」だと話す。

「一般的なコンサルティングファームでも、GXの重要性や全体像を語りクライアント企業をリードすることはできるでしょう。

しかし本来の難しさは、その先にある具体的な技術実装の可否判断やメリット・デメリットの精緻化です。

例えば再生可能エネルギーの調達では、アクセンチュアと東芝が共創することで、市場実態を踏まえたビジネスケースの作成が可能になり、現実味のある提案ができるようになります」(安藤氏)

戦略立案から営業活動まで。ワンチームで取り組む

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Shutterstock / Panumas Yanuthai

今回のスキームでは、アクセンチュアと東芝が組んでGXの課題を抱える企業に持続的なソリューションを提供する。そのため、安藤氏が関わる領域も上流の戦略策定だけに留まらない。

「東芝の方々と一緒になって、顧客の開拓も行っています。営業活動のための資料も作りますし、お客様先への訪問もします。

東芝の方々とは毎日、戦略立案や商材開発について打合せを行っています。取り組む中で発生する課題を解きほぐし、戦略を一緒に考えていく。そのためにも、依頼者と受注者といった関係ではなく『仲間』としてワンチームで取り組んでいます。

またアクセンチュアとしては、あくまでもナレッジを提供して東芝の社内で自走していくスキームをつくることが目的です」(安藤氏)

GXコンサルティングサービスが正式にスタートしたのは2022年10月。開始から数カ月、すでに課題を抱える企業からの相談が多くあると言う。

「脱炭素化の必要性はどの企業様でも漠然とは理解されていますが、足元のコストがかさみやすい点を踏まえると『いつ、何を、どの程度まで踏み込んでやるべきなのかが分からない』との声をよく聞きます。

特にご相談が多いのは、GHG排出量が多い化学や自動車、電子部品メーカー。どの程度脱炭素化のアクセルを踏む必要があるのか、事業機会とリスクを踏まえ、数年先を見ながら総合的にコンサルティングし、計画立案から実行までをお手伝いをしている最中です」(安藤氏)

コンサルティング業界に転職した理由

安藤氏はアクセンチュアに入社する前は、コンサルティング業界ではない仕事に就いていた。1社目は教育系企業での学校向けサービス提案、2社目はIT・サービス系企業の人事・採用担当だ。

転職に踏み切った一番の動機は、「自ら課題設定できる仕事がしたい」という思いだった。

「1社目の教育系企業では、課題を聞いた上で他社サービスの方が適していたり、サービス導入以外の部分で改革が必要だったりしても、最終的には自社サービスを売らなければいけないジレンマがありました。

2社目の事業会社での人事・採用担当の仕事は、経営陣が決めた課題の解決のために定型業務を回すことが求められました。『議論の過程や意思決定フェーズから関わることができれば、もっと価値を出せるはず。本質的な問題を見極めて、経営目線で考えたい』と思うようになり、コンサルティングファームへの転職を決めました」(安藤氏)

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アクセンチュアに入社してみると、自分と同じようにコンサル業界未経験からの転職者の多さに驚いたと言う。

「コンサル企業は、未経験からの転職は難しいという見方もあります。しかし、アクセンチュアには当てはまらなかった。

未経験だとしてもポテンシャルがあれば採用できるのは、アクセンチュアの組織内でナレッジの形式知化が進んでいるからだと思います。

トレンドに合わせた多様な勉強会はもちろんですが、社内にナレッジが集約されたサイトがあり、過去の資料や施策のポイントを見ることができます。

『やったことはないから分からない』などと言っている暇はなく、必要なスキルや情報を自ら収集しキャッチアップして、業務に役立てることができます」(安藤氏)

入社後は、前職の経験を活かして組織制度改革や人材育成のコンサルティングに携わっていた安藤氏。しかし、「専門分野のスペシャリストではなく、広範囲の課題を解ける知識や経験を持ったジェネラリストを目指したい」との思いから、敢えて門外漢のプロジェクトに飛び込んだ。それが、東芝とのGXサービスプロジェクトである。

「社内で、東芝とのプロジェクトで戦略から策定する役割の募集があることを知り、自ら手を挙げてアサインが決まりました。

上司からも、『どんどん挑戦してみるといい』と背中を押してもらったことを覚えています。アクセンチュアでは、やりたいと思ったら手を挙げた方がいい。遠慮は無用なカルチャーですから」(安藤氏)

「この仕事は、安藤さんにお願いしたい」

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Shutterstock / Andrei_R

アクセンチュアは、世界49カ国 200都市以上に拠点を持つグローバルコンサルティングファームだ。脱炭素が進む地域でのGXも手掛けていて、社内にはさまざまな最新のノウハウがある。

「アクセンチュアには、脱炭素領域に関して、グローバルでトップクラスの知見を持ったメンバーが集まっています。今回はインドの専門チームにヒアリングを行ったり、最新事例や論点をまとめた資料を参考にしたりしました。

本領域は特に欧州で議論が先行していますが、アクセンチュアのグローバルなネットワークを使えば、日本にいながらにしてその一次情報にアクセスができる。大きな強みだと感じます」(安藤氏)

安藤氏は、「脱炭素にまつわるあらゆることについて、急ピッチでインプットやキャッチアップを行ったので、国内でもトップクラスレベルで詳しくなれたと思う」と話す。そして、その努力はプロジェクト関係者にもしっかりと伝わった。

「東芝側と役割分担をする中で、ここはアクセンチュアの力を借りたいね、といった話になることがあります。そのときに、リサーチといえば安藤さんにお願いしたい、と直接指名をもらえたときにはやり甲斐と嬉しさを感じますね」(安藤氏)

出世したいわけではないけれど……マネジャーになると何が変わる?

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社会課題に向き合う現在のプロジェクトに、大きなやり甲斐を感じている安藤氏。これからのキャリアプランを聞くと、「特定の領域にこだわり続けるつもりはない」と言う。それは前述した通り、スペシャリストではなくジェネラリストを目指しているからだ。

コンサルタントとしてさまざまな経験を重ねた先には、「昇進」というキャリアアップがある。安藤氏は入社から2年間の成果が認められ、2022年12月にはマネジャー職へと昇進した。

「転職した当初から『いかに速く昇進できるかを考えたい』と公言していました。ただし、それは出世欲ではありません。

アクセンチュアに入って実感したのは、職位が上がれば携われる案件が増え、かつプロジェクトを通じてビジネスや社会に与えるインパクトも加速度的に大きくなるということです。

私が仕事で実現したいのは、適切な課題設定をして、社会にインパクトを出すこと。そう考えたときに、より影響力の強い立場を目指すことは必然でした」(安藤氏)

アクセンチュアの場合は職位ごとの必要条件が決まっていて、そこに実力が重なれば昇進できる。「昇進に必要なことがクリアで分かりやすいので、モチベーションにもつながります」と安藤氏。

もちろん、社会にインパクトを与える大きな仕事に取り組んだり、そのために昇進したりするのは、その裏にたくさんの努力があってのことだ。

「未開拓の領域で初めてのことに挑戦するのは、覚悟が必要。プレッシャーもあります。

でもアクセンチュアには、意思ある人が伸び伸びと挑戦できる環境があります。社内にはたくさんのプロフェッショナルがいて多くの知見を吸収できるし、成果の分だけ評価もされる。

また、会社として最先端の情報やマーケットの動きをいち早く構造的にキャッチし、提案や発信を通じて社会を動かしていけるダイナミズムもあります。そのようなことに魅力を感じることができれば、楽しく仕事ができる場だと思います」(安藤氏)


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